「困っている人を助けられる人になりなさい」
そう教えられ、育てられて医療の道を志しました。最近では成績が良いから医学部に入るという若者が増えたという話を耳にしますが、私の場合は純粋に誰かの助けになりたいという思いが先にありました。
甲賀で開業して20年、ふとした拍子に大学の医学部に入った頃、理事長が話をしていた「大中小と3種類の医者がいる。『小』の医者は病を治す。『中』の医者は人を治す。『大』の医者は国を治す」という言葉を思い出すことが増えてきました。
今の自分はどんな医者だろうか。困って人の為に国を治そうとしてきただろうか。甲賀の為に何かしてきただろうか。
そう考えると滋賀県や甲賀の為に、『自分たちの事だけ』を優先させる自己中心的な今の政治の在り方を変えなければいけないと思うようになりました。
政治は、政(まつりごと)を治すと書きます。
地域の皆さんに支えて頂き、手にすることが出来た医療の力を使って、今こそ滋賀を、そして甲賀を治していきたいと前に進むことを決めました。